ポリリン酸を使う利点

歯1

従来のホワイトニングは、濃度の高い過酸化水素水を利用したものが一般的でした。過酸化水素水を用いたホワイトニングは、成分が歯の内部まで浸透して歯全体を白くすることができます。しかし歯茎や口腔粘膜に付着したり、歯の表面に亀裂が入っていると痛みを伴います。

また、エナメル質の水分を奪って脱水症状を起こし、歯がダメージを受けやすくなってしまう問題がありました。歯科医院で行われるポリリン酸ホワイトニングでも、実は歯の漂白の部分は過酸化水素水を用いています。ポリリン酸には歯の表面に付着した汚れを落とす効果はありますが、歯全体を漂白する効果は見込めません。

しかし、過酸化水素水にポリリン酸を混ぜることで、過酸化水素水の濃度が薄くなることで従来の施術のような痛みや歯へのダメージを軽減することが可能です。ポリリン酸には汚れを落とすだけでなく、歯の表面をコーティングしてくれる効果もあります。

そのため、従来のホワイトニングでは施術後の歯は色素が沈着しやすいため食事制限が必要でしたが、ポリリン酸ホワイトニングでは施術後すぐでも食事制限をする必要はありません。また、従来の方法と比べて比較的料金が安価な点も魅力の1つです。

歯を自然な白さにしてくれるポリリン酸ホワイトニングはまだ普及段階ではありますが、審美歯科治療で注目を集めている方法です。気になる人は試してみてはいかがでしょうか。

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